雑学の大家

「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
NHKの番組で、バーチャルなチコちゃんが、
何も知らない人間を叱る番組である。
出演者はタジタジであるが、チコちゃんが可愛いので、許されるのである。
昔、学校の勉強は多少できなくても、
「雑学の大家」と言われる人物が、仲間の中で一人はいて、当たり前のことなのに意味がわからない事柄に皆答えられない時、ズバリと答えるのである。
「なーるほど!」
正しいか、間違っているかは聞いてもようわからんが、なんだか深く納得する。
こういう人を分析すると、テレビ、新聞、雑誌、本などの情報には、かなり精通しているし、
人間に対しての洞察力もある。
そして、その中でポイントは何かを知っているので、一つのポイントを頭にインプットしただけで、その周辺のことは映像で脳に刻み込まれている気がする。
たかが雑学、されど雑学である。
科学者が、宇宙の数理を計算して証明出来るのもすごい!と思うが、聞いてもチンプンカンプン。
しかし、なぜ宇宙には数理が存在しているのかを説明してくれる方が、ものの成り立ちが理解できて感心する。
全てが他人の文献、架空のSF映画、誰も存在しない歴史小説の受け売りだとしても、それだけの知識があることが、雑学という立派な学問のような気がして、高校生くらいにカリキュラムに入れてほしいと願っている位である。
そうすれば、常識、礼儀、礼節などがわかり、アホみたいなことをする人間が少なくなるのではないかと思う。
「雑学の大家」と言われる人は、新興宗教の教祖や大学教授や大企業の社長になれるだけの能力は十分兼ね備えているが、本物は、どこかの巷に潜んでいる。
屋台のおでん屋で、大根つまみながら焼酎飲んで、世の中ウオッチングしているかもしれない。