家族しか止めれない事がある

朝、眼が覚めると、ベッド脇にあるテレビをつける。
独居老人にとっては、唯一の情報源であり、寂しい部屋の中に、音が広がり安心する。

私にとっては、時間の確認と、もう一つは、どこかで震災や大きな事件が起こってないかの為である。
それくらい、最近は、目覚めたときから危険意識が動いている。

今日は、どのチャンネルを回しても、
「高齢者ドライバー」
の問題を取り扱っている。

何件か大きな事故が重なって起こると、どのチャンネルも取り上げ、解決策を打ち出す事なく、井戸端会議。
座ったままで、感想を言うくらい私でも出来る。

日本は、事件や事故が起きてから大騒ぎする。
どこそこの大学教授や、元議員さん、ジャーナリストなど、顔ぶれは同じコメンテーター。

専門家と言われているタレントさんになってしまってるので、未来を見据えたアドバイスにはなっていない。
「なるほど!そうなんか!」
と、頷ける解答もない。

聞いていられないので、ボリュームを下げて、画面だけが映るようにしている。
つけておけば、事故や事件の映像は、情報としてキャッチできる。

自分にも他人にも、命に関わるような事が起こってくれば、当然対策を考えるのが選ばれた政治家達である。
経済のことしか、論議しない日本にはうんざりする。

年寄りが、
「死んだほうが、楽になるから、飛び降りますわ」
と、自分の自由で決めた事を、黙って見ている人はいないと思う。

周りが、家族が、日々の行動から、運転など無理と気づいているはず。
「お父さん!もうやめてー!」
と、鍵を取り上げれるのは、止めれるのは、
家族しかいないのです。

そうしなければ、法律が決まるまでに、何人の犠牲者が出るかわからないのです。