老いては子に従わず

娘は同じ女性で、同じDNAなので、普段は分かり合えるが、一度ぶつかれば、感情論で決裂する。

息子は男性特有の客観的な見方をするので、普段は関わらないが、何か問題が起これば中立な立場で判断を下す。

息子から論理的な意見を言われると、
「フーン、そうなん?」
と、意外にも受け入れる人が多い。

それは、息子を溺愛しているわけでなく、
息子から、現代の若い人たちの考えや行動を、学ぶからである。

自分の夫は、時代錯誤のように古臭く、世の中の変化に追いつかない。
スマホ一つ扱えない夫は、過去の人である。

息子のファッションからは、若い人たちの文化を知り、彼女や嫁との付き合い方から、生き方を理解し、スマホやパソコンを操る姿からは、自分たちの存在しない未来を確信する。

高齢の母親の出る幕はない。
「老いては子に従え」を覚悟するか、
まだまだ、おひとり様で、頑張れるなら、
「老いては子に従わず」も結構だと思う。