支配と統治は違う。

「遅すぎー!」

「早すぎー」

と、国民が訴えると、

その度に、政府が大慌てで会見し、

発表した事を、説明し、言い訳し、

「やっぱり、変更します」

と、コロコロ変えて行く。

 

「なんなん?責任逃れ?」

「選挙のための、利権絡み?」

と、何を言っても、バレてしまう。

 

政府側は、ボロクソに言われても、

言い返せず、弱気である。

しかし、

国民は、冷静である。

趣旨目的ははっきりしている。

「経済より、命でしょ!」

と、揺るぎないのである。

 

神代の昔から、

国家が国民を統治するのである。

支配ではなく、統治するのである。

残念ながら、今は、それが出来てはいない。

 

どこかの国の様に、

意見を言ったり、集団で集まったりすると、

警察に逮捕され、監禁される。

何千年の歴史の中で、国家や主義を、

力で支配してきた。

 

その事に比べると、

「ハイハイ、ちょっと待ってくださいよ。

すぐ、検討しますからね」

と、次の日には、

「全国民すべての人に、10万円給付金」

と、すぐ変える。

日本株式会社の経理のおじさんである。

 

次に、お金がなくなったから、

経済を復帰しましょうと、

きちんとした事業計画も立てずに、

「GO TOキャンペーン!」

本当に情けない話ではある。

 

現場で汗水流して働いてきた人間は、

強く、そして、賢いのである。

立派な椅子に腰掛けてリーダーの言いなりで、

居眠りしている人達とは、違うのです。

 

長い歴史の中で、選ばれしリーダー達には、

統治する能力があった。

叡智なる、哲学を持っていたからである。

 

都会の片隅で、粛々と生きていた国民は、

経験を積み、生きた哲学がある。

その人達を、

納得させられるだけのリーダーでなければ、

現在の、激しい変容の過渡期を

乗り越える事は難しい。