若い人達に譲るもの

日本の総人口の4分の1が、高齢者となった。

赤ちゃんも含めて、若者3人で、

一人の高齢者を支える事になる。

 

その対策が、出来ているかといえば、

決められた制度とは裏腹な現実がある。

 

高齢者側から言えば、

まったくもって、「豊かな老後」は、

まやかしであった事。

預貯金どっさりある人は、別として、

「たった、こんだけー!」の年金額。

 

働かざるを得ないのをいい事に、

国家は、

「元気な老人は、70歳まで働きましょう!

年金が増えますよ!」

と、コロコロ変わる。

70歳までに死んだら、

年金は一度も頂かず、死んで下さい、

ですか?

 

辛い身体で、働きたくはないけれど、

パート扱いの老人職はそろっている。

お爺さんは、スーパーやデパートの駐車場。

お婆さんは、ビル掃除か、飲食の皿洗い。

元ホワイトカラー、ブルーカラー関わらず、

リタイヤした人の再就職は厳しいのである。

 

しかし、

元大手の金融業、国家公務員、大企業取締役、

などの方々は、天下り路線に乗って、

腰が曲がるまで、立派な椅子にしがみつく。

 

〇〇省とかの、部署に行くと、

「今日は病院行きますねん」

「薬もらいに行かなあきませんねん」

こんな会話が聞こえて来る。

持病持ちの爺さん達のデイサービス状態。

 

そんな場所にいる方々は、働かなくても、

おいといないのに、次世代に引き継がない。

パソコン触れず、公文書は手書き。

計算機触れず、机の中にはそろばんが。

オンラインは、無理ですわー。

 

大きなご自宅に、夫亡き後、

「最後まで、この家は私が守るわ」

と、一人で掃除もできない家に、君臨。

若い夫婦に、さっさと譲って、

ワンルームマンションか、高齢者住宅に、

行くのもひとつ。

 

未曾有の高齢者社会の問題の上に、

コロナ問題が重なり、すべがない。

私達高齢者こそが、過去に囚われず、

変容していかねばならない時代になった。