泣いたら終わり

会議や、議論の途中で、泣く人がいる。

大抵、女性である。

感極まって涙が出るのか、

蓄積していた恨みが出るのか、

泣いたら、終わり。

 

「感情論では、通りませんよ」

と、冷ややかに言われると、

「はい!感情論です!何が悪いですか?」

と、開き直る。

 

 

外資の会議では、ほぼ皆無である。

また、大企業の取締役会でも、

ありえない話である。

 

現場職の会議では、よく見る風景である。

仕事内容自体が、酷使され、差別され、

働き詰めの安月給。

上司が、涼しい場所で、ぐうたらしてるので、

腹が立ってるんですよ!

 

未来に不安

背負っている苦労

自分への戒め、

そして、使命感。

 

混沌とした世の中で、

いやが追うにも、流されて来た現実。

肉体が疲弊し、精神が壊れてゆく。

 

そんな人達と、たくさんの出会いがあった。

「貴方だけのせいではないよ。

諦めたら、終わり、泣いたら、終わり。」

と、厳しい言葉を、伝えて来た。

 

蒼く、広い空と、

優しい月の光と、

明るい太陽しか、

貴方を救えない事を知っているから。

 

その場しのぎの言葉なんかで、

頑張れるものではない事を。

 

生き続けている中で、

涙が、強さに変容する。

そして、いつの日にか、

弱者を支える慈悲に変わる時がくる。