女神達の誕生

民主の女神、周庭氏が逮捕された。

「生きてさえいれば、希望はある」

日本に向けた最後のメッセージである。

 

私が知る香港は、

世界のハブ空港があり、

エキゾチックで神秘的な街であった。

 

誰が香港人かわからないほど、

人種の坩堝であった。

イギリスの管理下にある香港には、

人間の権利が許され、自由が流れていた。

 

真正面からは中国を判断する事は、

私達には、不可能であるが、

歴史を辿れば、中国がルーツでもあり、

日本とは切り離せない因縁がある。

 

過去を振り返っても、

人ではなく、「国家主義」が、優先された国。

主義を否定し、反論する人間は、

たとえ、トップの指導者であっても、

容赦はしない。

 

香港に自由を取り戻す為に、

彗星の如く現れた、「民主の女神」

何処にでも居るような可愛らしいお嬢さん。

臆せず、真っ直ぐに、意見を述べられ、

聡明な女性である。

 

本人も逮捕されることも承知の上、

漆黒の闇の中で光る北極星として、

立たれていたように、見受けられた。

その儚げで、哀しげな瞳が、

彼女の運命を、予言していたかも知れない。

 

マララさん、

グレタさん、

周庭さん、

若き、美しい女神達が、

混沌とした時代に、

希望と勇気を持って、誕生した。

 

私達は、その言葉を無視する事なく、

魂の叫びを、受け止めねばならない。