何を目指す?

子供達に、
「大きくなったら、何になりたい?」
と、聞くと、
「お医者さん」「電車の運転手さん」
「お母さん」など答える。
最近では、「芸能人」なども、増えた。
と言うように、固有名詞のものが多かったが、
混沌とした時代のせいか、様々である。
まあ、びっくりするような職種もあり、
「運び屋」、名前は胡散臭いが、結構重要度の高い職種である。
携帯電話に、いきなり、今から南アフリカまで、ものを運んでと、依頼が来る。
何しろ、宅急便より早く着かなければ意味がないので、口にものを入れたまま、エアポートに向かうらしい。
行き当たりばったりなので、何度も命を落としかけたと言う。
今の若い人たちは、発想がユニークではあるが、実際は、堅実型である。
アニメやゲームで、空想の世界を楽しんでいるので、手元、手短で、官能の世界を味わい、後は、淡々と言われた仕事だけをこなして行く。
お金だけが目的で、お金のためにお金を動かしている特殊な人たちが、パソコンやスマホの中で、億万長者の首位争いもある。
このような、全くの別世界の人は、私の周りにはいないので、関心はないが、一般的な若者たちが、未来に夢を馳せることなく、漂っているようには見える。
訳ありで、失業者たちが、私の相談室に、
よく来るが、世間は人材不足で、会社自体が、
存続できないと、言われながら、
優秀な大学まで出ていながら、社会のレールにうまく移行できずに、さまよっている若者が、大勢いる。
日本も、長く、学歴主義を押し通し、世のお母さんは、自分がアルバイトしてでも、子供を高い塾に通わしていた。
世界は、とっくの昔に、能力、実力主義で、
進んで来たので、10歳くらいで、大学院に通い、自分の専門課程を、徹底的に学び、学者や博士や起業家が生まれている。
遅れた国の遅れた人たちが、マラソンで言えば、地球1周分くらいの差があることに気付き始めてはいる。
その上に、少ない人口の中では、到底、天才は、出現しないだろうと、日本への評価は低い。
かけ間違えたボタンを、もたもた直している時間があるのなら、その古臭いシャツは脱ぎ捨て
思いっきり、大胆でかつ質の良いシャツに、
さっさと着替えて、出直すべきであろう。
たとえ、人口が少なくなっても、質の高い、
若者たちが増えれば、日本の国は、存続する。
その為には、 高齢者もまた、生産性がないなどと言われないように、少しでも、役に立つことをしなければならない。