仕事で使っていた、大きな白板があり、
今は、
私の物忘れ用の、道具に、
成り果てている。
専門的な仕事をする為に、
特に国家資格を合格すると、
大学受験より、嬉しい。
これさえあれば「鬼に金棒」
と、思ってしまうが、
そうはいかんのである。
受験内容と、現場の仕事には、
大きなギャップがあり、
現場に出ても、
何もできない現実にぶち当たる。
年数が経てば、
慣れだけで、流せる様にはなるが、
教えてくれる先輩が、ええ加減で、
ちょっと賢いクライアントが、
出てくると、問題が起こる。
正しい解答や、アドバイスが出来ず、
「先輩がー!」
「ずっと、これでやって来たから!」
は、全く通用しない。
国家資格には、
必ず国が定めた、マニュアルや、
法律、制度が定められているので、
個人の見解、感情論では、
「通らんのです!」
資格を持っていると、
必ず、そのポジションに、
見合った有資格者が必要となる。
狙っていけば、
就職には有利である。
いきなり、管理者に抜擢されることもある。
しかし、
責任はついてまわり、
何か問題が起これば、矢面に立つ。
その事が、苦手な人は、
資格証を、活用せずに、
箪笥の奥に寝かせてしまっている。
そんな人達のために、
マンツーマンで、キャリアアップ講義を、
時間のある時に、開催していたが、
コロナで、小休止が続いている。
資格に恥じない、
名実ともに、スーパーバイザーに、
なってもらいたくて、始めたが、
どちらかといえば、
皆、消極的な人達が多かったのである。
野心もなければ、野望もない、
「資格、とっとこかー」
くらいなもんで、
「やっぱ、やめときますー」
教える方が、肩透かし。
聴きに来るのは好きだけど、
話すのは嫌!
いずれは、専門家は教える立場で、
白板の前に立つのが、仕事である。
教養講座じゃあるまいし、
こっちが、やる気を無くして、
未だ、休業状態である。