半人前X半人前は、一人前

朝から、

友人の、CT検査に、

付き添いで、病院へ、

 

今は、

人の付き添いで、来てるけど、

その内、

私の番が、回ってくる。

 

昔から、

「病は気から」と、言われていたが、

今回だけは、そう思う。

 

普段から、

歳を感じさせないほどの、

元気爺さん、元気婆さんが、

「床に伏せている」

つまりは、「病床」である。

 

3日寝たら、

「寝たきり老人」になると、

脅されながら、

「若いもんには、負けるもんか!」と、

無理が祟り、撃沈である。

 

社会生活は、卒業、

家にいたら、粗大ゴミ扱い、

することのない一日を、

同じ境遇の、老人集めて、

 

テニスにゴルフ、

ジム通いに、ヨガ教室、

その後に、

カラオケに居酒屋、

なんだかわからん生涯学習に通い、

シニア婚活も、間に挟み、

その後に、

ランチでおしゃべりタイム。

 

などなど、

試行錯誤のルーチンな日常が、

コロナの自粛で、

ガラリと変わって、

「閉鎖に閉店」続けば、

ひとりぼっちの自宅療養となった。

 

数ヶ月も経つと、

別人のように、

健忘症が始まり、認知症が進んでくる。

 

たちまち、足腰弱り、

筋肉も落ちたら、

暮らし方も、落ちてゆく。

 

社交性があり、

人との繋がりが、あった人ほど、

ギャップが、大きく、

心身共に、疲弊する。

 

元々、人嫌いで、

孤独を好み、孤立している、

「引きこもり風」の高齢者は、

激動の世の中には強いのである。

 

どちらかといえば、

私も、そちら側の高齢者、

仲良し、「お集まり」も、

外食も好まず、付き合いが悪い。

 

気がつけば、

「ぐうたら仙人」になってても、

可笑しくない、

誰かが、声をかけてくれなければ、

「石地蔵」と、化す。

 

激動の世界も、

混乱の世の中も、

「やっぱり、来たか」と、

さほど、驚きもしない。

 

「頭がおかしい!」

「あちこち、痛い!」

文句の多い、私だから、

体調崩した、友人の不安に、

寄り添える。

 

半人前X半人前は、

一人前に、なるのである。