夢も希望もない「老人施設希望の家」
65歳になると、
市役所から、
「介護保険証」が、送られてくる。
一人前に、
「高齢者の仲間入りですよー」
の証明証である。
最近の65歳は、昔の50代位の、
感覚で、
見た目も、動きも、
爺さん、婆さんではない。
市役所の福祉高齢課の、
窓口には、まだまだ、用は無し。
「こんなんきたら、ショックやわ!」
「誰が、高齢者なん?」
と、嘆いているが、
ざんねんながら、
誰も彼も、その道は通らねばならず、
親を看取れば、
次は自分の番が、回ってくる。
はっきりと、病気なら、
幾つであろうと、
「医療保険」のお世話になって、
完治に向けて、
入院、手術、薬治療など、
ドクター、ナースの世界である。
「老化」による、
高齢者の、肉体の不都合、不具合は、
たとえ、医療で診てもらっても、
障害が残ったり、難病になると、
「介護保険」による、
福祉士、ケアマネ、ヘルパーの、
支援を受けることになる。
歳を重ねていくと、
社会や、世の中の制度によって、
自分の思い通りにはならず、
「介護保険」が、パスポートになる。
気がつけば、
家族もいない、住みなれた家から離れ、
知らない人たちとの、
シルバーハウスでの、
ひとりぼっちの老後となる、
夢も、希望もないのに、
老人施設「希望の家」に、
入れられたら、真っ平ごめん!
「65歳」まだ、大丈夫と、
おもってるときに、
「老後のプラン」は、
立てておきたいものである。