専門的な話

医療と介護は、連携をとり、

国民の健康を守って行く事で、

介護保険は、施行された。

 

看護師も、介護福祉士も、

国家資格ではあるが、

大きな違いは、

看護師は、業務独占資格

介護福祉士は、名称独占資格である。

 

医療崩壊の現在、

看護の人数だけが不足なのではなく、

看護師がする業務が、

医療的な措置だけではなく、

ADL(日常生活動作)の低下した人たちの、

ケアが増え、手が回らなくなったのである。

 

医療行為さえすればいいという、

問題ではなく、

食事、排泄、入浴(清拭)、着脱、口腔ケア、

などの介助が、一日中続くのである。

 

普通の病院なら、

看護助手と言われる人が、お手伝いするが、

資格がない為、感染業務には入れない。  

 

一方、

介護福祉士は、ケアに関しては、

技術、知識においても、ベテランである。

ならば、

この人達を、雇用したら、

あっという間に、解決に向かう。

 

しかし、

医療の現場には、業務独占の看護師しか、

患者を触ることはできない。

介護のベテランであっても、

医療の知識は、学んではいないからである。

 

いわゆる、高齢者施設と言う所には、

ほとんどが、介護従事者であるが、

看護師も常駐している。

入所している利用者の医療的処置を、

しなければならないからである。

 

介護福祉士

塗り薬も塗布できない。

耳の中を、掃除することもできない。

爪も切れないのである。

すべて、看護師しか触ることはできない。

「業務」独占資格を持っているからである。

 

看護師は、

治療も出来るし、介護も両方できるので、

いま、コロナ病棟の中で、

地獄の様な業務になり、疲弊している。

 

ならば、自衛隊まで出動するほどの、

非常事態には、いったん制度を改正し、

介護福祉士を、病院にいれて、

看護と介護の連携を取る事ができれば、

あっという間に、崩壊は免れる。

疲れ切った看護師が、休養できるのである。

 

と、私は考えるが、

決して、政府は、制度を変えることはない。

「原爆」が落ちて、多くの人たちが、

理不尽に死んでゆく姿を、見るまで、

戦争を終わろうとしなかった国である。

 

「このままでは、死ななくて良い人が、

死んでいきますよ」

と、言われたドクターの言葉が、

心に、痛く残っている。