太陽の光で、輝く、
クリスタルのサンチェーンが、
風鈴代わりに、
部屋の窓で、揺れている。
起きがけの天気予報は、
相変わらずの、
「大雨警報」
日本のあちこちで、
洪水の被害や、
不気味な地震の、ニュース速報、
今更、驚くこともなく、
自然災害は、止めようも無いが、
人災は、救いようが無い。
この世に、
生まれ落ちた時から、
人は、いずれは、死を迎える。
長い生涯を、
どう生きるかは、自由である。
しかし、
時代に翻弄されて、
若い命すら、国に捧げた人、
家系的な、使命によって、
地位、名誉、資産、
因縁までも、引き継がねばならない人、
決して、
最後まで、幸せばかりとは、言えない。
理不尽にも、
国の、犠牲になったり、
事故に、巻き込まれたり、
人の恨みで、命を絶たれたり、
突然の、悲報に、
本人ではなく、
近しい人達が、
其々の中の「真実」で、
悲しみを受け止めるしか無いのである。
「暗闇」の雲の間から、
明るい太陽の、一筋の光が、
窓辺のサンチェーンに、反射して、
キラキラと輝き始めている。