「荒野に立った時」に、他人の事を思える

物騒な世の中になった。

人通りのある街中の、

「殺人事件」

 

人の家や、店に、

堂々と入り、金品を奪う、

「強盗事件」

 

「安全」と、思い込んでいる、

鍵のかかった、家の中で、

窓ガラスを、割られたり、

ドアを、壊されたりしたら、

もはや、逃げようが無い。

 

世界の中でも、

「治安の良い」日本ではあるが、

未曾有の混迷の時代、

狂気の如く、

人間の仕業の事件が横行する。

 

最近は、

医院や、店に入る時に、

躊躇するほど、

「防御本能」が、強くなった。

 

人間の悪意に満ちた、

犯罪は、

世界を震撼させたり、

一人の人間が、

「戦争」まで、引き起こす。

 

もっと、怖いのは、

震災や災害に襲われる、

「自然の脅威」であるが、

脳裏に微塵もない「危険予測」

日常も、命も、

一瞬で、喪失する。

 

他人事で終わる恐怖は、

月日が経てば、

脳裏から、忘れ去られてゆく。

 

今日は、

阪神大震災から、28年目。

たまたま、

家も崩壊せず、命も救われたが、

当事者であった。

 

歳月を経て、

我が身も、歳を取り、

恐怖の感覚は、薄れてゆく。

 

災害も、人災も、

そして、悲惨な戦争も、

地球が存在する限り、

繰り返されていく。

 

眼に見えない、ウイルスによって、

世界中が、パンデミックに陥った。

目覚ましい、

化学や医学の進歩すら、通用せず、

いとも簡単に、崩壊した。

 

微力な、

人間が出来ることは、

打ちのめされて

「荒野に立った時」に、

他人のことを思える、

「優しさ」と「勇気」が、

生まれると、信じている。