優しい自然が、
語りかけてくる風景に、
傷めた心が、
静かに、癒されていく。
忙し無く、
過ぎゆく都会の時間から、
逃れる様に、
田舎道へと、ハンドルを切る。
いつもながらの、
素朴な営み、
優しい風の吹く中で、
季節の移り変わりを、
伝えてくれる、
聳え立つ、山河が、
流れる、清らかな川が、
その町の、
長い歴史を、語りかけてくる。
権力と支配の為に、
戦い続けてきた、人間の愚かさが、
今もなお、
世界のどこかで、引き継がれて、
尊い、命を奪っている。
「チカチカ」と、
指す様な、
人間の中に潜む、差別や、傲慢から、
逃れる様に、
自然の中へと、回避するが、
目を伏せて、
耳を塞いで、
出来るだけ、遠い所に辿り着いても、
内なる自分の中にも、
存在している事を、知るのである。
ともすれば、
右へ傾く、傾向性に、
抗いながら、
バランスを保つ、強さを、
人は、
常に、問われている。
今更ながら、
歳は、重ねてきたが、
「心を成長させる」学びを、
怠ってきた事に、
深く、後悔している、