数えるのも、
忘れるほどの「お誕生日」が、
また、巡ってきた。
もう、何回目かも、何歳かも、
定かではないが、
65歳を過ぎると、
ご丁寧にも、段階がつく。
「前期高齢者」
「中期高齢者」
「後期高齢者」
と、細かく分かれて、
なんだか、
「失礼」にも、感じる言い方である。
最近、
テレビのCMが、
高齢者の為に、「若返り魔法の化粧品」を、
打ち出している。
シミだらけ、シワだらけの、
おばあさんの顔が、
数日の使用期間で、見違えるほど、
「ツッルツル!」
「ピッカピカ!」
に変身してゆく。
別人の様になった、
「元お婆さん」は、
ファッションまで、ご婦人に、大変身!
ありえない話とわかっていても、
嘘でも希望は捨てれず、
購入してしまうのが、心理である。
しかし、
半年も経てば、
若返りの魔法のクリームは、
「鏡台のの片隅」で、
期待に添えずに、
埃をかむっている場合もある。
女性達は、
90歳近い平均寿命になり、
出来れば、
棺桶に入るまでは、
美しくいたいとは、願っている。
お葬式のセレモニーで、
いやでも、棺桶を開けられて、
皆んなに、覗かれるのは、
「真っ平、御免!」なり。
「死人に口なし」で、
苦労しすぎて、こんなに老けました
とは、言い訳できず。
出来れば、幸せそうな、
「死顔」では、いたいと願っている。
友人達の間で、
美容クリニックに、
お金をかけて、時間をかけて、
「今更、どうすんのやろ?」と、
嫉妬とやっかみしてる人達には、
どうあれ、
「健やかな老後」は、来ない様なきがする。
女性としての、
「最後のエンディング」は、
自由な時間を過ごしたいものである。