最後の、ホモサピエンス

「帰り損ねた月」が、

太陽の光に追いやられて、

居場所すらない。

 

温暖化によって、

地球が、これだけ「壊れれば」

取り巻く環境にも、

奇跡は、ありなん。、

 

「出番は夜」に、登場し、

「明け方」には、

姿を消すのが当たり前の、

あの月が、

「消える事なく」居続けたら?

 

太陽の登場は、

いつになるのか?

それとも、永遠に朝は来ないのか?

無いようで、ある話、

あるようで、無い話である。

 

地球は回らず、空はなくなり、

川は流れず、

樹々は、実はならず花咲かず。

 

絶滅したはずの、

生命体が、

化石が溶けて、息を吹き返せば、

どの時代に元かえすのだろう。

 

もひとつ、「たよんなくて」

体力も、「弱くて」

一人では何も出来ない、

ホモサピエンス」だからこそ、

できた、世界観である。

 

地球の存在がある限り、

私たち、「叡智な生命体」は、

文句も言わず、

あるがままに、生きてゆくのである。