私の人生に、感謝です

半開きの口から、

ヨレヨレになった「半死にのサタン」が、

ズルズルと、ヨダレのように、

落ちてゆく。

 

だから言ったでしょ!

「人間をたぶらかして」

苦しめようとしても無理です!

 

困ってるときは、藁をも掴む思い、

サタンの、上着の裾でもいいから、

命を助けてくれるならば、

「なんでもする」と、

善悪の掟を破ったこともある。

 

しかし、喉元過ぎれば、

歳を取れば、

苦労を重ねれば、

今となっては、

「サタンの脅しなど聞かぬ!

人間に成長している。

 

そうそう、

「あんたの言うとおり!」

「信じられるのはお金だけ!」

「人はいつかは、裏切るから!」

サタンの囁きに、同調すると、

いつの間にが、

「罰が悪くて」消えてゆく。

 

朝が来ると、

私の中の、神様が、

「ウォン ウォン」泣く。

止まらない滝のように、流れ続ける。

 

「何故泣くの?」

こんな世の中に、生まれてきたくなかったと、言う人が多いのに、

「素晴らしい地球に

生まれて、ありがとう!」

って、言ってくれる。

 

「死ぬ前」に、

「息を引き取る前」に、

「三途の川を渡る前」に、

 

振り向いて、

「私の人生に、感謝です」

と、いわれると、

神様だって、

泣きたくなるほど、嬉しい!のである。