「アドボケーター」になった私

頭の中で、

「ビューッ」と、走ってる私が見える。

おもいっきり、

ボールをシュートしたら、

「ナイス ショット!」

 

嬉しくて、

笑顔いっぱいの、

三つ編み姿の、高校生の私、

背番号は、「4番」

 

「ナイキのバッシュ」なんか、

なかった時代に、

体育館のコートを走り回った、

あの頃の私は、

誰よりも、美しかったかもしれない。

 

今頃になって、何故に、

60年を越えて、

過ぎ去った過去を、

「元返してゆくのか?」

 

もうすぐ、

やってくるエンディング、

「走馬灯」のように、

思い出が、逆走する。

 

新しい言葉は、

もはや、生み出さず、

生まれて初めて、覚えた言葉、

英語の

「Yは」は、大きな樹木、

「Uは」は、いっぱいの水瓶

「Kは」、美しい蝶々の羽根

「Oは」、最初で最後、

 

なんだか、古臭くて、

それほど、好きにもなれず

呼ばれることも少なく、

誓約書にサインするだけの、

私の名前、

 

父は、私を嫌い、

母は、あっという間に、天国に消えてゆき、

姉は、生きるのが、上手な人で、

兄は、恵まれたまま育ち、

妹は、人間を越えた宇宙人、

 

そんな家族と、

嘘つきな世の中に蔓延る、

悪人達、

いつも、いつも、

私のそばから、離れず、

「守り続けてくれた」

貴方のことを、

「何処までも、私側に立ってくれた」

貴方のことを

死んでも忘れない

 

その後の来世に、

私は、ひとりぼっちの人のために、

「アドボケーター」に、なったのである。