「時代の螺旋の渦」の中

「春雨じゃ、濡れて参ろう」

月形半平太の、

有名な一説ではあるが、

 

現代では、

一雨ごとに、春に向かってゆく、

風流なものではない

春の嵐と言われるほど、

傘はさせないほどの、暴風雨、

 

これで、

晴れてくれたら、

「すっかり春!」と、安堵するが、

まるで、

春を追い越して、梅雨が来たように、

部屋も心も湿ってる。

 

「歴史の変容の時代」には、

何もかもが、変わる。

「激減してゆく」人間の命、

「止めようもない」地球の自然体系、

歴史の渦の中に、巻き込まれてゆく。

 

「潜んでいた」、

まだ見ぬ生命体が、

新しい命のために、動き出す、

出会った事のない、ウイルスに侵されて、

「絶滅してゆく」生態系、

 

「容赦ない」、地球の過渡期に、

「一刻も早く」、気がつけば、

生き残れるかもしれない。

 

あったものを、無かったものに、

世界から、言語がなくなっても、

「区別のない」人間の姿に、

反映させてゆく。

 

通常では、

考えられない世界になっても、

抵抗する事なく、変容に委ねて、

「心も身体」も、溶けてゆく。

 

深い眠りから、

目覚めた朝に、

「透き通る様」に、脳が覚醒して、

「新しい生命体」に、移り変わる。

 

「混迷の時代」を、

「狂った社会」を、走り抜くには、

これくらいの、エネルギーは、

必要かもしれない。

 

身の回りに起こる、

未だかつて、聞いたこともない話、

「うそでしょ!」と、信じられない話、

世界で、起こっている虐殺の戦争、

スポーツ界に、宿る闇の世界も、

「時代の螺旋の渦」の中、

巻き込まれているのかも知れない。