遅れた国のタイムマシン

国民の人気投票まがいの、

総裁選。

国民の顔色を見ながら、

実は、投票できない国民は、蚊帳の外。

 

日本は、政党政治なので、

他の先進国のように、

直接、トップは選べず、

本人重視ではなく、党での選択。

 

アメリカなどは、

トランプ大統領からバイデン大統領に、

バトンが変わった途端に、

方針も主義も、一瞬で色目が変わる。

 

日本のように、

総裁が、誰になろうが、

実権が、同じ党であれば、

右向け右ー!で、一同、利権に依存する。

 

彗星の如く、トップリーダーなど、

生まれはしない。

御当地キャラならぬ、

党キャラに、なりかねない。

 

「総理!総理!」と、持ち上げながら、

本当の総理は、奥の院

昔から、誰もが知ってる闇の中。

 

失敗しても、

純粋で、パワフルな若者に、

三旗をあげて欲しいのに、

前に並ぶは、年寄りだらけ。

椅子取りゲームで、勝ったなら、

しがみついて、離さない。

 

世界は、

ジェンダーレスに、SDGs

宇宙旅行に、電気自動車、

リモートワークに、オンライン授業

 

遅れた国の遅れた人達のタイムマシン、

乗ったら、最後、

未来にたどり着くのか、不安である。

 

 

 

蝶のタトゥーの美学

真っ白なワンピースが、眩しい

大きく開いた胸元から、

鮮やかな蝶々のタトゥーが見え隠れ。

どうにも、目に入ってしまう。

 

元教え子の女性と、久しぶりの再会。

容姿端麗、その上頭脳明晰、

寡黙で、硬い印象だったので、

対比するタトゥーが、意外であった。

 

今日という日に、思い切って、

蝶が映えるドレスを選んだ、

心模様が伝わり、嬉しい気持ちになる。

 

師弟関係から始まった二人、

本当の自分を、ありのままの自分を、

私の前に、見せてくれた。

 

楽しい会話も、忘れるほどに、

あまりに、タトゥーが際立っている。

外に向かって、打ち出せる美学が

羨ましい。

 

彼女のタトゥーには、

ファッション性だけではない、

真実が、見えてくる。

 

凛として、顔を上げて、

語りかけてくる彼女に、

私もまた、

襟を正して受け止めなければならない。

 

私の元で、資格を取られ、

訳あって行けなかった大学、

日本から遠く離れた、

海外の理系の大学で、再度学ばれ、

今は、日本の大学の専門講師になられた。

 

彼女は、

ニコニコと、可愛い笑顔で前にいる。

もはや、前ではなく、

高いステージの人となられた。

 

教えた技術や知識も、

そして、蝶のタトゥーも、

彼女の教養の一部となって、

キラキラと、輝いている。

 

 

 

 

一生添い遂げる夫婦に勲章を

結婚生活50年を過ぎると、

ほとんどの夫婦は、

人類愛に変わるらしい。

 

その年代の奥様方が集まると、

「よう、そんだけ言えるね」

と、感心するほど、旦那の悪口。

 

悪口と言えど、

悪態には聞こえず、さすが50年のキャリア。

本人のいない、欠席裁判で、気の毒ではある。

 

確かに、

会社を定年退職した男性は、

「さあ、好きな事するぞ!」

「自由な時間を満喫するぞ!」

と、夢を馳せるが、現実は甘く無い。

 

高度成長期の「企業戦士」として、

若い頃に身体を酷使したせいか、

退職後は、身体はボロボロになり、

男性の方が、弱ったり、病気になる。

 

家事は出来ない、

お金はかかるし、手もかかる、

「粗大ゴミ」と、邪魔者扱い。

「俺の人生何やったんや!」と、

嘆くしか無い。

 

夫婦健在の奥様方に、

独居老人の私としては、

「今からでも、遅くはない、

自由を取り戻すために、離婚したら?」

と、慰めのつもりで、問いかけた。

 

今更、そんなん!

それほど、悪い人でも無いし!

顔見たら、文句が出て、後で反省!

と、旦那様をかばい出す。

 

シングル者には、

「よう、わからん?」心理である。

どうあれ、

一生添い遂げる夫婦には、

勲章を、差し上げたいほどである。

 

 

 

 

 

 

惑う心を、少し残して

ストレスを振り切る様に、

北へ、向かって、車を走らせている。

 

夏を追いかけて、秋の風が吹いている。

思いきり、高く、青い空に、

真っ白な雲が、アートの様に美しい。

 

少し、足を伸ばせば、

瑞々しいお野菜や、

ピカピカのフルーツが、手に入る。

 

過疎と言われる小さな町でも、

フランスのマルシェのごとく、

美味しい食材が溢れている。

自然の豊かさに、圧倒される。

 

出始めた、小さな秋を見つけに、

遠くまで、来たけれど、

まだまだ、暦通りにはならないようだ。

 

カートいっぱい、幸せを乗せたら、

あの人が、何度も言ってた、

「安心と安全」に満たされる。

 

山あり、谷あり、川もあり、

広野に広がる豊かな自然。

通いなれた田舎町、

「住めるかな?」

「住もうかな?」

惑う心を、少し残して、

帰路へと向かう。

 

バリアフリーのお部屋に、

ボタン一つのエレベーター、

電話一本で届く、デリバリーディナー、

都会慣れした暮らしを、生きて70数年、

「現実は甘くはないよ」

と、耳元で、囁く声が聞こえてくる。

 

 

葬式無用、戒名不用

通り道に、

小さな教会がある。

週替わりの「御言葉」が、目に入る。

 

何故か、

心を見透かされた様な文言である。

「うん?」

一瞬、耳元を、風が通り過ぎる。

気にしない、私がいる。

 

昔から、

神様、仏様とは、縁遠い人生。

化学的発想と、エビデンスを求める主義。

と言うよりも、

「信じる」事が、出来ない人間である。

 

きっと、

神様が、私の前で、

「貴女の事です」と言われても、

知らん顔する私がいる。

 

失礼、無礼を、

平気でしてきたから、

「はい」と言えない私がいる。

 

この場所に来たのも、

あの人に出会えたのも、

あの苦しみを乗り越えたのも、

愛しい子供を与えられたのも、

偶然ではない。

 

宗教も、人生のポイントの一つ。

何を信じようが、自由である。

海外では、人格形成上欠かせないもの、

また、教養として身につけるものである。

 

誘われて、

色々な宗教の講座に行ったが、

どれも、マッチングせず、

未だ、「彷徨う子羊」である

 

「お墓の前には、私はいません」

の、曲に、変に納得したり、

「葬式無用、戒名不用」も、

同感してしまう私がいる。

 

形式、儀式に、囚われず、

誓える神様を、選択できず、

結婚式すら、していない。

 

お葬式だけは、死んでる本人が、

決めれない。

残念ながら、お任せコースである。

 

 

 

 

 

 

 

私のカルテ

毎日のブログは、

私が私のために書くカルテ。

少しずつ、頭の中から、

言葉や思い出が消えていく。

 

残すものは何もなく、

近しい人が、

何処かで私を見つけてくれる。

 

幸せな時間など、長くは居座らず、

不幸せな時間が、長く居座る人生である。

 

あちこち、痛い所も増えるけど、

「痛みは生きてる証拠です。」

あちこち、不自由になったけど、

「どうあれ、大地に立てている。」

人にも自分にも、言ってきた。

 

この世から、

親も友人も知り合いも、静かに消えてゆく。

どんなに頑張っても、

後10年生きれば、良しとする。

 

日々、移り変わる心模様を、

小さなカルテに、書き留めて、

笑ったり、泣いたり、怒ったり、叫んだり、

どれも、これも、真実の私。

止まった時間の中で、私が私を記述する。

 

少し、現場から遠のいて、

静かな場所で、見渡せば、

走馬灯の様に、現実を映し出す。

 

もはや、

渦中に、私はいないし、

関わることもないけれど、

目の前で繰り広がる出来事は、

いつか見た私ごと。

 

同じ道を、同じ様に、

通っている人達が見えてくる。

カルテの枚数が、増えていくことが、

今は、楽しみである。

 

 

 

 

 

 

 

3Dの世界ではない

今回の、

総理大臣不出馬騒ぎは、

想像の範疇ではあるが、

学校や会社で起こる、「いじめ」問題に、

見えてくるから、不思議である。

 

持ち上げられての、交代劇から始まり、

激動の一年を、走り抜けたが、

気がつけば、ボロボロになったのは、

自分だけ。

 

誰ともつるまず、「正義」の旗を、

掲げた人は、

よほどの能力がない限り、

落とし穴に、落とされる。

 

身近にも、こんな話は山ほどある。

まさか、こんな人が、あんな人が、

「そんなえげつないこと、するー!」

 

「するんですよー!」

長い長い歴史ある、

由緒正しき家系だからこそ、平気。

見渡せば、

世界中で起こっている利権争いは、

こんなもん!

 

見え見えの、殺人や、

冤罪かけての、牢獄入りはないけれど、

それより怖い、人格破壊。

犯人は誰だ!

黒幕は誰だ!

皆んな、ニコニコ笑ってる。

真相は闇の中。

 

昔の政治家、政治屋達は、

深い闇の中で、日本の中枢を、

ハンドリングして来たと、聞いている。

 

いまは、情報社会になり、

知らないうちに、写真を撮られたり、

盗聴装置で、漏れ聞こえたり、

芸能人並みに、追っかけられて、

暴かれてゆく。

 

完璧主義者の日本の国民は、

1%のミスも認めない。

こんな時期に、オリンピック⁉︎

ワクチンに異物⁉︎

外で、立ち喰い、立ち飲み⁉︎

 

長く続いた平和も、

永遠に続くとは思えない事を、

肝に銘じて、覚悟して、依存する事なく、

自立していかねばならない時代になった。

 

3Dの世界でもなく、

コンピューターゲームの世界でもない。

まさに現実の世界を、生きている。