私も依存症。

最近、すべての謎が解けたことがある。

「私も依存症」

で、あったこと。

 

仕事がら、依存症の人にはよく出会った。

お酒がやめれない、

薬がやめれない、

甘いものがやめれない

など、身体を壊してもやめれないらしい。

 

勿論、物に依存するだけではなく、

人間にも動物にも、ありとあらゆる物に、

人は依存している。

 

半年に一回程度、血液検査をしてもらう。

当然の如く、大きな問題点はないが、

加齢による生活習慣病の数値がひっかかる。

 

「これ以上、数値が高くなったら、

治療せなあかんなー、今んとこ大丈夫かな?」

と、ドクターに釘を刺される。

しかし、私は、帰る頃にはすっかり忘れて、

(無視して)、スーパーのカゴの中に、

控えてくださいと言われてる食品を、

罪の意識もなく、入れてゆく。

 

「何のための検査なん?意味ないわ!」

と、心で呟いている。

歳ごとに、症状は出てきてはいるが、

医学的に、何が原因かも理解している。

 

直す気がないというより、直せないもんが、

私の中で、まかり通っている。

これをやめたら、私はストレスになって、

「精神的にだめになる!」

と、勝手に決めている。

すでにストレスで依存症なのですが。

 

依存症は周りから何を言われても、

自分で自分を許すのである。

社会的に、自立しているように見えてる人も、

何かに依存しながら、自立を支えている。

 

「それって、自立やないやん、他力本願!」

と、バターとシュガーをたっぷり塗った、

食パンを、パクパク食べながら、考える。

 

思い通りにならなかった人生、

欲しい物を与えてくれなかった親、

人から裏切られた多くの傷痕、

私が生きるための、癒すための、

ささやかな依存の心が、形を変えて現れる。

 

脳血管障害になって、救急車の中で、

「ああ、やめときゃ、良かったのに」

と、後悔するまで、依存症は治らない。