疲れの目盛りが、感染者数と比例して、
上がってきました。
仕事の疲れでもなく、
家庭の疲れでもなく、
人間関係の疲れでもない、
生まれて初めて経験する疲れです。
「いいんです、大丈夫ですよ」
と、あからさまには言えなくなってきました。
少し空気が変わったら、
喉に、何かが引っかかり、
してはいけない咳が出る。
犯人探しみたいな、出入り口の体温計。
平常心がバランス崩し、熱が出る。
夜ともなれば、心配事が交錯し、
レム睡眠が持続して、金縛り状態。
今までの人生、
悩みがあっても、一人で解決してきたけれど、
今回だけは、どうにもならない。
責任の所在は、国民に回ってくる。
「金や、金や!」と、吐いた唾は、
自分に返ってくる始末である。
的を得ず、空回りしている社会に、
指を加えて見るしか出来ないでいる。
「コロナの時は、大変だった」
と、振り返る日が、早く来て欲しいと、
祈るしかない日々が続いている。
そんな時にも、
高齢者なのに、コロナにもかからず、
涼しいエアコンの効いた部屋で、
美味しい食事を頂ける生活が出来ている。
文句を言う前に、感謝の言葉が、
聞こえてこない。
「おかげさまで、有難い」と言えば、
疲れはとれるかも知れない。