知識を知性に変える学び

数年前、

何かが欠けてると、自分で思い込み、

周りからも、穿った見方をされ、

精神を病んだ若者のために、

リベラルアーツ型の

「プロフェッショナル エヂュケーション」

のアカデミーを開講した事がある。

 

知識は知性となり、

組み立てられて、その人の品格となる。

弱者であるその人達を、

有象無象のいる社会に、丸腰では出せない。

 

「有資格」と言う武器を持たせて、

社会という戦場に、送り出した。

知らなかった事を知り、

資格のマニュアルで補う知恵を授け、

背中を押した。

 

精神的に弱い人は、リズムに乗ると、

感性が豊かであり、瞬発力があるので、

見事にサナギが蝶に変わる。

 

世の中には、

悪さをするウイルスや菌は、山ほどいる。

自分を防御できる方法さえ取得すれば、

不安や恐怖はなくなる。

人間社会の中に、彼らの居場所もある事を

知って欲しかったのである。

 

しかし、一年も経たないうちに、

天高く飛んで行った風船は、

あっという間に、萎んで消えた。

 

私は、専門職として生きて来た自負を、

打ち砕かれたのである。

「支援」が私の使命である。

彼らの心を支えていた?

応援して助ける事が出来ていた?

 

私の中にもある弱者の心。

その心で、悲しみに触れて、

苦しみを、この手でなぞる。

決して、忘れてはいなかった。

この人達を救える結果を、出したかっただけ。

 

ガラスの様な繊細な心を持った人達を、

無神経な先生が、人を救えるなんて、

100年早い!

 

「私も、弱い人間です。助けて欲しい」

と、言うところから、

スクーリングは、始まるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空白を埋めるのではなく、

知識と知性の細胞を増やしていく、

スクーリング。

戦う為に、資格を武器に、

社会の境界線を、ふわりと越えた。

 

自信は、エネルギーを産み、

エネルギーは、エリアを広げて、

学びの螺旋から、外れてゆく。

 

「先生は、最近、私の事を見てくれない」