命より大切なもの

また、一人、

美しい女優さんが、亡くなられた。

 

最近、ブログにこの速報を書く事が多い。

たまたま、有名な方だから、

報道されるが、一般の方は分からない。

 

日本人にとっては、主たる宗教もなく、

神社、仏閣は観光地。

キリスト教会は教養の一つとされている。

新興宗教は御法度である。

 

よって、日本人にとっては、

死に関する学びは、遠い分野であり、

「死」という言葉は、忌み嫌われ、

直視することはなく、

会話の中には皆無である。

 

自分の人生の中から、

死を排除して、人生設計はないだろう。

平均寿命が出ているので、

大体の目安がつき、失敗しても目処が立つ。

 

また、死は悪でも、嫌う事でもない。

生まれた時から、必然的に付いてるもの。

闇の中で、語り合うものでなく、

大らかに、語り合うものであれば、

「自殺」という行為も、

突然の悲報にはならない、

 

美しさだけでも、兼ね備わった恩恵であり、

お金も、名誉もある俳優達が、

何故に、死を選んだのか?

 

お酒や薬の勢いの行き着く先に、

絶望を見たのか?

一瞬のボタンの押し間違えがあったのか?

生きる権利と同等に、死ぬ権利もあるが、

無知のままでは、あまりに悲しい。

 

止める人も、信頼できる人も、

誰もそばにはいない。

世の中には、そんな人達がほとんどである。

人間に失望して、命を絶ってはいけない。

 

長い人生の中で、

「死」を考えた事もある。

同時に、

「命より大切なもの」も知ったのである。

 

知った以上は、

貫かねばならない。

完成させねばならない。

死ぬのは

その後でも遅くはないのである。