「寝てばっかり老人」からの脱却

すっかり、自粛生活が身について、

3日に一回の食料買い出し、

後は、ちょびっとの散歩で終わり。

 

これでは、

今、メディアで取り沙汰されてる、

「フレイル」になるのは、当たり前。

 

もはや一年を越えての、長丁場、

まさか、ここまで長引くとは思わず、

楽々、だらだら、

高齢者には、うってつけの暮らし方。

 

脳には勿論のこと、

骨に筋肉、果ては内臓にまで、

機能低下は、確実に起きている。

 

歳を忘れるほどの、仕事量、

ストレスを通り越すほどの、人間関係、

ある日突然、ぴたりと辞めて、

自粛生活に突入。

 

「フレイル」どころか、要介護状態。

見掛けだけは、元気で、口も達者とくれば、

「介護度」は、間違ってもつかない。

 

後は、苦手な自助努力。

一人で、食事療法、

一人で、ストレッチ、

一人で、プランを立てるなんて、

飽き性の私には、続きそうにない。

 

高齢者に、健康の大切さを諭し、

生徒達には、介護の大切さを教え、

子供達には、偉そうに、

「迷惑はかけませんから!」

と、言い切ってきた人間の末路としては、

情けない話である。

 

「寝てばっかり老人」からの脱却を、

ソファに横になりながら、考えている。

ぐうたら人生に、拍車がかかる日々である。