日本人は完璧主義者

日本は、安心と安全の国である。

これほど、平和な国は珍しい。

だから、私たちは、

いつも成功することしか、考えない。

失敗は許されないのである。

 

政府に抗い、どんな言葉を吐いても、

警察に逮捕されることはない。

政府もまた、何を言われても

媚びながら、無視をする。

 

突然、軍隊が現れて、

銃口を向けられて、発砲される事も無い。

何処かで、集会を開けば、

テロリストに襲われる危険も、皆無である。

 

だから、

計画の中にリスクはない。

ほぼ、日本中何処にも、危険な場所はない。

旅は楽しく、ホテルは疲れを癒やし、

食べ物は、すこぶる美味しい!

 

よほどの偶然が、一致しなければ、

事故や事件には巻き込まれず、

無事に、完結するのである。

 

多くの日本人は、日常の暮らしの中で、

悲劇にはあわず、、手を合わせて、

「神様、仏様、お願いします!」

と、唱えれば、なんとかなると、

信じているのである。

 

だから、

日本人の多くは、

「完璧主義者」的、思考である。

地震が起こり、

街が火の海になっていても、

津波が、

全てのものを海の中に、のみこんでいても

洪水で、

家や車や、人間や動物が流れていても、

 

「私は、こんな災害には合わないだろう」

と、目の前の惨劇すら、自分ごとではない。

「自分だけは大丈夫!」

と言う法則は、誰が作ったのだろう。

 

根拠ない希望的推測は、

これからの日本には通用しないのである。

私達の観念の中にある、日本の安心安全は、

幻視、幻覚の世界である事を、

知らねばないない時代になった。