人間の肉体は、
頭のてっぺんから、足の先まで、
不必要のものは無い。
しかし、
首から下は、何とか鍛えれば、
10歳位は、引き伸ばせる。
首から上の部分は、鍛えようがなく、
脳は認知症、
耳は、難聴、目眩、
口の中の歯は、ほぼ入れ歯、
ど真ん中の鼻や喉の粘膜は枯れていく、
ライザップに行こうが、
スポーツジムに行こうが、
年齢に比例して、朽ちてゆく。
プチ整形や、美容クリニックで、
造作は創れるが、機能は致し方なし。
数日前から、耳の中に違和感、
たまに、目眩もあって、
思い切って、「耳鼻科」へ。
ヘッドホン付けられて、
ピーやらブーやら聞かされて聴力検査、
目隠しされて、板の上で、直立不動、
ゆらゆら揺らして、平衡感覚検査、
結果は、
自律神経、末梢神経の、機能低下。
耳鼻科も、眼科も、口腔外科も、
その辺りの不具合な症状は、
脳の働きの低下と関係する。
「病気かしら?」と、
心配して、慌てて病院に行くが、
ほとんどが、「老化」を立証。
処方される薬は、
ビタミン剤やら、メンタルに伴うもの。
「老化」は、病気ではないと、
何となく、安心はさせられるが、
明快な治療薬はない。
対処療法で、根治治療はない。
とすれば、遅かれ早かれ、
いつかは、全ての機能は停止する日に、
向かって、まっしぐら。
この世で、「絶対」といえるのは、
人間の老化と死である。
ちょっとでも、長生きを、
少しでも若さを保とうと、
どれほど、抗っても、
「この絶対」は、
誰にも、覆すことのできない事実である。