止まってしまった、古時計

寒さに比例して、

脚も、痛むし、腰も痛む。

 

患部を、

温めようが、冷やそうが、

効き目がない。

 

変形した、筋肉や、骨が、

神経に当たり、

脳に伝わり、「痛い、痛い!」

となる、メカニズム。

 

コロナ禍以降、

「高齢者」は、踏んだり蹴ったり、

訳のわからないパンデミックで、

医療にも見放され、

多くの高齢者が命を落とした。

 

あれから3年が過ぎて、

コロナウイルスの実態も、

少しずつ、解明され、

ワクチン、治療薬によって、

社会は、落ち着いてはきた。

 

しかし、

「高齢者」にとっては、

隔離期間のような、年月により、

運動不足、

人間関係も、希薄になり、

心身共に、機能低下が進んでしまった。

 

「動いて、なんぼ」の、

この身体。

「三日寝たら、寝たきり」に、

と、言われるように、

「周りの高齢者」が、

ばったばったと、倒れ始めている。

 

日曜日には、山登り、

朝夕の散歩は欠かさず、

おしゃべりランチに、

宝塚鑑賞も、遠のいて、

すっかり意欲を失くしてる。

 

何より、

動きが止まれば、

脳のシステムも、混乱して、

あの頃の、

「元気老人」と言われた人達が、

消えてしまった。

 

一度、止まってしまった、

古時計。

再生するには、時間がかかる。

新しい時代に、

うまく、飛び乗り、

 

時の流れに、 抗うことなく、

誰にでも来る、老化の波を、

素直な気持ちで、受け止めれば、

平和で、静かな日々は、

必ず、戻ってくる。