誰にも分からない未来

「歳いかなわからん」

事など、若者に言わなくて良い。

必ず、生きていれば、その歳は来る。

 

それを、

老婆心や、知識人の様に、

つらつらと、教えようとする。

 

その頃、その歳になれば、

その人なりに、見えてくるものは違う。

途中で、下手な説法で、邪魔するなかれ。

 

移り変わる時代の中で、

人間が作って来た、

独りよがりのストーリーを、

伝えてはならない。

 

私達が、

密かに、知っていた様に

薄目を開けて、見ていた様に、

若者達は、魂に刻んでいる。

 

地球が、世界が、日本が、

変容し続ける環境の中で、

人間の生態系も、DNAすらも、

確実に、変化しているはずである。

 

昔見た、SF映画は、

現実の出来事に変換された。

子供達の、ゲームの世界が、

現実に変換される出来事になれば、

私達には、到底、敵わない、

思考回路で、戦わねばならない。

 

私達には、「絶対に、出来ません」

過ぎ去った昭和の時代は、

遥か向こうに、浮かんでる。

 

部屋の電気のスイッチも、

コンセントの凸凹も、

消えて、無くなる世界で、

昭和生まれは、路頭に迷う。

 

ガソリンも無くなって、

車も列車も消えてゆく。

白い天使の羽を、背中につけて、

飛び回る世界になったら、

平成生まれも、路頭に迷うかもしれない。

 

誰にも、わからない未来を、

語れる人は、一人もいないのである。