貴方がたは、知っている

どのTV局も、

「どうすればいいのか」

「どうなっていくのか」

と、報道する。

 

数年前に開催された、

G7サミットに、参加された

今は亡き、ヴァチカン大司教が、

「貴方がたは、知っている、

どうすれば良いかを」と、問われた。

 

世界の主要国首相達は、

誰もが、

頭をたれ、無言で俯いたと言う。

 

平和の祭典オリンピックの中で、

SDGsの未来へ、

差別のない世界に、

掲げた看板が、

風の中で、揺れている。

 

たった一人の、

支配者によって、

覆された、殺戮の世界、

この現実の前で、なすすべもなく、

指を咥えて見ている事も、

同罪となる。

 

其々の国には、

其々の事情と、

其々の、法律と条約があるから、

「助けられない」と、目を逸らす。

 

的のない、

無秩序な弓矢が、いつ飛んでくるかは、

誰にも、予測できない事を、

平和が当たり前ではない事を、

心に、深く刻んで、

 

ウクライナの小さな女の子が、

「死にたくない」

「戦争は嫌だ」と、

涙した映像を、忘れる事はないのである。