「将来、何になりたい?」
と、子供達に聞くと、
「電車の運転手!」
「幼稚園の先生!」
「野球の選手!」
「看護婦さん!」
など、可愛らしい答えであった。
最近の子供達は、
「プロのゲーマー!」
「ユーチューバー!」
「IT企業のプログラマー!」
「宇宙関連のディレクター!」
年寄りには、
さっぱりわからん答えである。
情報社会の中で、
いい加減な親や、先生の答えは、
信用せず、
ネットが、全ての「参考書」
ポッケに、
一台のスマホがあれば、
小さな子供も、
日本一周も、世界一周も、
可能である。
お爺ちゃんや、お婆ちゃんが、
慣れないスマホに、モタモタしてると、
あっという間に、フルセット!
「すごいなー!」と感嘆しきり。
私達の頃の人気者は、
「スポーツが、万能!」が1位、
「嫌いな牛乳を、飲んでくれる!」が2位、
「頭の良い子!」が、かろうじて3位、
であった。
時代は移り変わり、
憧れの条件も、進化した。
仮想空間の、
アバターみたいな子供達、
別人格で、スター並み。
宇宙旅行に、EV車、ロボットドクター、
未来に向かって、
化学も、医学も、
凄まじい進歩である。
「どんな人になりたい?」
ではなく、
「どんな機械が、使えるひと?」
と、問わねばならない。
「少子高齢化」など、
もはや、
関係のないメタバースの世界で、
子供達が、増殖してゆく、
そんな世界に、なる前に、
「まっぴらごめん」と、
私達は、
とっとと、消えて行くしかない。