大切なものが、弱みとなる
「無視されて、結構」
「嫌われて、結構」
「結局は、自分が人嫌い」と、
元生徒が、言う言葉に、
しばし、
返す言葉が、見つからない。
確かに、
切り離されても、追いかけず、
小さな罵倒には、耳を貸さず、
相手が調子に乗って、
一線を超えたら、
「出る所に、出ますよ」
みたいな感じは、
「貴方にはあったよね!」
微動だにしない、
「揺るがない」核が、横たわってる、
感はあり。
「人を、好きになってはいけない」
大切なものが、出来れば、
「弱み」となり、命取り。
「GIVE & TAKE」の、
人間関係、
好き嫌いでもなく、損得でもない、
同じ価値観であれば、
与え、与え合える、関係論。
「貴方に、教えられました」
と、言われたが、
身に覚えがあって、言い訳できず。
人間関係、
散々な目に、あって来たから、
そんな生き方、あったのかと、
「目から鱗」だったと言う。
弱気になってる人を、
裸で、社会の荒波に、
出すわけには行かず、
鎧兜は、不可欠である。
いつのまにか、
人を守り、国に仕える職業に、
携わり、
眩しいほどに、強さと理性を、
身につけた人になった。
「有資格者」を、教える業務は、
時として、
技術や知識だけではなく、
本人の「深淵」に、
触れる事がある。
大道と、側道を、
危険予測しながら、
調和の取れた、
運転技術を、身につけ、
他者も、自分も支えていかねばならない。
人が人を、
教え、育てるなど、
一生かかっても、出来ない仕業、
全て、
本人の、能力と力量である。
老いて、
迷い道で、ウロウロしている、
弱者となった私を、
静かに、見守る人が、目の前にいる。