秋を彩る紅葉も、
震えるほどに、
冷たい夜を、重ねてゆく。
まもなく、
待ち望んだ、
一年で、最も優しい聖夜、
「クリスマス」が、やって来る。
コロナによって、
戦闘によって、
飢餓によって、
多くの人々の、命が消えてゆく。
灯火する前に、
終わった人生を、受け止めて、
美しい飾りさえ、涙で霞んでゆく。
夜空に、
輝く星の中から、
「私を見つけて」と、声が聴こえる。
苦しい胸の内を、
誰よりも、理解して、
戸惑いの心を、祈りに変えて、
「途切れてしまった」
悲しみの人生も、
来世があるなら、
貴方のような貴方と、
私のような私が、出逢う。
真っ白な雪が、
「この世の醜悪」を、浄化する日を、
願っている。