「偽りの不幸せ」を、探し続けて

不思議なもので、

身体も、寒さに順応して、

自律神経も、落ち着いている。

 

年を重ねるごとに、

心身共に、バランスが取れず、

脱力感や、不調に、

苛まれて来た。

 

若い頃は、

何を言われても、

可愛げもなく、涙すら出なかったが、

最近は、

些細な言葉が、心に刺さり、

「トラウマ」が、フラッシュバックする。

 

引きこもりと、運動不足で、

「老人性うつ病」が、

原因とも、思われるが、

若い頃の

「気狂い的活動」の反動とも言える。

 

幼い頃から、

家族がいても、「一人ぼっち」で、

生きてきた自負も、薄れて来た。

 

恵まれた家に、産まれ、

食べるに困らず、

当たり前のように、学校に行き、

やりがいのある仕事にも、就いた。

 

それでも、

「偽りの不幸せ」を、

探し続けて、

掌から、溢れてゆく、

「幸せの証」

 

「分相応」を、知らず、

「分をわきまえない」ままに、

生きてきた、傲慢な娘も、

 

人生の中で、

「本当の不幸せ」を、味わい、

「幸せの証」は、

感謝である事を、知り、

やっと、

「人間の仲間入り」が、出来たのである。

 

年相応の、心と身体、

老いてゆく様も、

自律神経の誤作動も、

慌てる事なく、委ねている、

 

まもなく、やってくる、

「輝く未来」を、信じて、

小さな小舟に乗って、

遠くからでも、眺めれば、

「生きた証」を、

獲得できるかも知れない。