「クソッタレ!今に見ておれ!」が、救いの言葉

仕事をしていた頃、

一人の男性の生徒さんから、

「クソッタレ!今に見ておれ!」

と、いう言葉を教わった。

 

男性言葉なので、

女の私は、

身近で聞いたことも、

使ったこともなかったので、

一瞬、怖い言葉に聞こえたが、

相手には伝えない、

「心の内の言葉」として、捉えたら

なんとも、微笑ましく感じた。

 

「理不尽な事」を、

目上の親や、上司から、

偉そうに言われたら、

悲しいかな、言い返しもできず、

さりとて、素直に受け止めるのも、

「腹が立つ!」

 

そんな時、

「クソッタレ!今に見ておれ!」は

ドンピシャの言葉で、

心の中で叫ぶと、

なんとも、「爽快感が芽生える」

 

昔、

「若い社会人」も、

「優秀な学生」も、

「チンピラ風兄ちゃん」も、

お酒の勢いで、憚ることなく、

汚い言葉を、叫んでいたが、

「なるほど」と、

今なら、納得!

大いに、共感!

 

そういえば、

昔の娘時代は、

上品が重んじられ、

決して、女が、

「口に出してはいけない言葉」があった、

 

下を俯き、

嘘の涙を流しながら、

「うるさい!クソジジイ!」と、

呪文の様に唱えながら、

恨みつらみを、解消していた。

 

言葉に出して、いうのは勝手だが、

口に出していえば、

相手が執着が強ければ、

「棺桶に入っても、忘れへん」

「墓場まで、持っていく」と、

逆ギレされたら、一生、悍ましい。

 

よって、

長い人生、

金、地位、名誉が、

「マウントを取る世の中」で、

傲慢な人物を、

何人、「心の中で殺して来たか」

数知れず。

 

反対に、

私もまた、何人もの心の中で、

「始末されて来た事」は確かである。

 

「我慢」は、不満に陥るし、

「従順」は、恨みに転じるとすれば、

腹立つこと言われても、

心の中の、「反発心」が、

清く、正しく、美しく?

育ててくれたのかも、知れないのである。