「この野蛮な恐ろしい思考」

雪国のような、

「暗い朝」が、明けた。

 

もちろん、

雪など,

年が明けても降ることのない都会、

まるで、

世の中を、反映するように、

暗さと、冷たい風が吹く日々である。

 

「戦闘地域」の映像の中、

血だらけの人々が、映し出されると、

思わず、目を背け、

テレビを、消してしまいたくなる。

 

この現実から、逃避してはいけないし、

たとえ、

遠い外国の悲劇であっても、

「目を背けず」に、

受け止めなければならない。

 

かつて、

私達、日本においても、

西側諸国の仲間との、

戦乱の時代はあったのである。

 

いまでは、歴史の本の中に、

静かに、治まってはいるが、

「いつ、何時、何処から」か、

火の粉が飛んでくるかわからない。

 

既に、

使命を帯びて、

国を守る為に、命をかけた戦士達も、

もはや、

この世にはいない。

 

100年近く、

再び、同じ悲劇は繰り返さじと、

「日本人」は、

武器を捨てたはずであるが、

 

だれもが、抗えない

揺れ動く世界の危機に、

守りの為の、防衛計画が、

「密か」に、進められていく。

 

有意義な、

「科学や医療の分野」が、

目覚ましく発達しても、

人間の命を奪う、

「この野蛮な恐ろしい思考」は、

同じ人間である事を、

決して、忘れてはならないのである。