「自分のルーツを巡る旅」第一章

人生最後の旅は、

車に乗って、

「到着地」は、この世の天国、

妹の住む石垣島に、決めている。

 

万が一、

「行ったきりの旅」になっても、

困らないように、

綿密な予定を組んでいる。

 

何しろ、

「車椅子」がわりみたいな、

小さな車で、

まさかの、西日本縦断は厳しい、

 

「自分のルーツを巡る旅」

いつかはしたいと、願っていたが、

まさか、

「死んでもおかしくない程」の、

歳になってから、

「まともに歩けない程」の、

足腰弱ってから、

とは、思わなかったが、

 

人生の終わりに差し掛かり、決意した!

振り返れば、

「波乱万丈」の数奇な運命、

「先祖のせい」にしたくなるほどの、

因縁多し歴史の数々。

 

なんぞや原因はあれども、

私の上は、

皆先祖の列に並んでる。

血統の成せる技とも、言えなくもない。

 

「何だ坂、こんな坂」

と、いう歌みたいに、

「あの山超えて、川越えて」

と、いう文章みたいに、

そんな気楽旅も、

「いとおかし」と、楽しみにしている。

 

それまでに、

命がある事を、

「願ってやまない」のである。