人生最後の旅は、
車に乗って、
「到着地」は、この世の天国、
妹の住む石垣島に、決めている。
万が一、
「行ったきりの旅」になっても、
困らないように、
綿密な予定を組んでいる。
何しろ、
「車椅子」がわりみたいな、
小さな車で、
まさかの、西日本縦断は厳しい、
「自分のルーツを巡る旅」
いつかはしたいと、願っていたが、
まさか、
「死んでもおかしくない程」の、
歳になってから、
「まともに歩けない程」の、
足腰弱ってから、
とは、思わなかったが、
人生の終わりに差し掛かり、決意した!
振り返れば、
「波乱万丈」の数奇な運命、
「先祖のせい」にしたくなるほどの、
因縁多し歴史の数々。
なんぞや原因はあれども、
私の上は、
皆先祖の列に並んでる。
血統の成せる技とも、言えなくもない。
「何だ坂、こんな坂」
と、いう歌みたいに、
「あの山超えて、川越えて」
と、いう文章みたいに、
そんな気楽旅も、
「いとおかし」と、楽しみにしている。
それまでに、
命がある事を、
「願ってやまない」のである。