「他人の人生、ほっといて!」
節電の為に、
我慢していたストーブの前で、
足をぶらぶらさせながら、
「あったかいなー」
朝の冷え込みは、
フローリングの床を、さらに冷やして、
身体に、伝わってくる。
暖かな部屋に、
一人でいるには、勿体ない。
「死んだら終わり」
と、みんなに言い続けて、
人生味わってきたけれど、
今は、
猫ちゃんみたいに、
「丸まって」、過ごしてる。
人として、
地球に生まれ、
「活動してなんぼ」の話。
成功も、失敗も、
勝ちも、負けも、
好きも、嫌いも、
ラッキーも、アンラッキーも、
おかげさまで、
それなりに味わった。
歳を重ねて、
心が、「こんなにも、自由」
に、なるなら、
「もっと、大胆不敵」に、
「もっと、破天荒」に、
生きればよかった。
遠くにあった、
「死」が、近づいてくると、
経験と知識が、ミックスされて、
「エエ、あんばい」に、
答えが出てきて、
心が、寛容になる。
若い人達が、
死に急ぐ、「もったいない命」
大金出しても、
「貴方の命」は、買えないもの。
脈々と流れる、
「血統」に誇りを持って、
ほっといても、
いつの日か、
「先祖の列」に、並ぶ日がある。
それまでは、
あきらめんと、
へこたれんと、
「生きていて!」と切なる願い。
人間としての、値打ちは、
形ある結果ではなく、
「どう、生きたか」である。
周りに、翻弄されず、
「他人の人生、ほっといて!」も、
無きにしも非ずである。
それぞれの道を、辿っても、
到着点は、皆同じである。