「第二話」一人で「自由なゼロベース」

「私、やっぱ秘書は無理!あはは」と、

チーコは、屈託なく笑う!

「あんたにスケジュールは無理!」

みんなに言われてた。

 

「チーコとユーコ」で、

貢献できるビジネスを設立した時、

どちらが教祖で、もめたが

これだけは譲らず。

 

私は教師や講師をしていたので、

ついつい、教えてしまう、

「教祖は教えたらあかんのよ!」

「教祖は聴いてあげなあかんのよ!」

 

信者が、チーコに、

悩みの経緯を言う場面は、

「実に妙なり!」

頭いっぱい、胸いっぱいのストレスを、

テーブルの前で話だす。

 

初めて聞く話に、

チーコは、

自分が教祖であることをわすれて

「えっ、なんでやのん?」

「そんなん、おかしいやん」

だから、相談にきてるのに、

相手に質問する。

 

しかし、

相手も、泣きながら、

何故されるかを知っていて、説明する

「ほんま、腹立つなー!」

「ムカムカしてきたわ」

と、ただのおばはんみたいになってゆく、

チーコがいる。

 

誰が聴いても、

教祖が相談に乗ってるとは思えない、

「アホな言動」と、「感情移入」である。

最後には、

信者が、解答を言い出す始末。

 

それを聴いていたチーコ教祖、

「分かったわ!」

おもむろに出してきた、大学ノートに、

「6コマのアニメ」を書き出すのである。

 

20分ほど待つと

「貴方の未来が見えましたー!」

と、出来上がったアニメのドラマを

差し出される。

 

そこには、

たぶん、

本人である「美しき女性」が、

幸せになってゆく様が、

見事に、描かれている、

 

まるで、宝塚のスターのように、

夢見る夢子さんが、

大きな瞳に、キラキラ星

自分を困らしてきたものは排除され、

一人で「自由なゼロベース」からの、

立ち上がりの開放のドラマが、

描かれている。

 

女性にとっては、アニメってすごい!

だから、

その絵が描けるチーコが、

「教祖」になって、

誰かの心を、「元返す役目」を、

担うのである。

 

高層マンション14階、

大きなリビングの目の前には、

いつのまにか、

宝石のように、散りばめられた星が、

開け放されたガラス窓から、

「天の川のように」

流れるようにはいってくるのである、

 

闇の中に、

「神秘なる世界」が、映し出されてゆく。