「悲しみ」からの、脱出

「悲しみ」は、

果てしなく、続く、

歳を重ねるたびに、増えていく。

 

両手いっぱい、

抱えきれないほどの、

「悲しみの涙」で、身動きが取れない。

 

悲しみは、

捨てるわけにも、売るわけにもいかず、

ただ、

「悲しみを上回る喜び」が、くれば、

一瞬の幸せ感を、感じさせる、

 

悲しみの詰まった箱に、

追いやられる様に、

「喜び」が、散らばっている。

 

忘れられないほど、

貴方の心を傷付けて、

身体の一部になって、

ともに生きていくしかない程の、

「悲しみ」

 

思い出せば涙し、

時間が経っても、生々しく押し寄せる。

貴方を縛り付けている、

「悲しみの絆」は、どんなものかを知りたい。

 

大切だった人からの、

理不尽な言葉?

世の中の、不条理な差別?

誰も気づかないほどの、

小さな傷が、針のようにささってる?

 

本当は、

悲しみも、喜びもない、

「空っぽの心」が、カランコロンと、

音を立てている。

 

「悲しみからの脱出」など、

今更無理なら、

桜色した、シフォンのドレスで、

サクラ舞い散る、

夜空に、飛び出そう。

 

シンデレラみたいに、

約束された時間まで、

自由を満喫して、踊り明かそう、

貴方が忘れた、悲しみの片方の靴、

届けてくれる夢が、

「悲しみ」を、消してゆくときまで。