死を引き換えの暮らし方

人に言うと、呆れられるので、

言ったことはない。

「不謹慎!」

とか言う人もいるかもしれない。

 

死を軽んじているわけではないが、

日々の日常生活の中で、

「死を引きかえに」

を、取り入れた暮らしをしている。

 

混沌とした時代に入り、

ますます、その気持ちは強くなった。

震災、災害、感染症等等、

死に至る状況は、いつ、

我がことに降りかかってもおかしくない。

 

朝、起きると、

「しんどい!」時が、多々ある。

原因は「加齢」である事は、わかっているが、

死に至る場合も、否定はできない。

その度に、不安に陥り、ストレスとなる。

 

最近、

ちょっとくらいの、不調が起こっても、

動じなくなったのである。

「今、死んだら、あかんわ!」

 

食べたものだけは片付けておこう。

冷蔵庫の中のいらんもんは、捨てておこう。

そうそう、

このヨレヨレのパジャマは、着替えておこう。

ついでに、タンスの中の要らんもんは、

特に古い下着は、始末をしよう。

 

「キャー、スッピンはあかんわ!」

死体で見つかった時、びっくりされるかも。

と、おかしな話だが、

死を意識すると、する事が増えて、

気がつくと、体調が戻っているのである。

 

「明日死にますよー」

と、言われたら、忙しくてかなわん!

死ぬ前にしておく事は、山ほどある。

「死を引き換えに」暮らしていると、

結構、身の回りは片付いてはいる。

 

死を重く考えず、

身近な自分事であると、捉えれば、

生きてる今日は貴重な1日。

生き方を工夫するのも大変だったけど、

死に方を考えるのも、容易くはない。

 

と、言いながら、

100歳まで生きたら、どうしょう。

多分、「ヤンピ、ヤンピー」と、

何にもしない私になるかも知れない。