もはや遅かりし歳

今日は、

旦那のいない三婆トリオが、顔を揃えた。

 

何故か、季節の変わり目に、

必ず、ご馳走下げて立ち寄ってくれる、

優しい友人たちである。

 

歳は一回りほど若いが、

時代背景は、さほど変わらず、

話は、弾む。

 

三人、訳あって、

残念ながら、男性には縁が薄い様である。

二人とも、仕事は出来るし、容姿端麗。

 

取り止めもなく、喋り、

屈託もなく、ゲラゲラと大笑いし、

出したものは、ペロリとたいらげる。

 

「これがあかんのやわ」

と、ふと思う。

男性が 嫌いなのではなく、

「めんどくさい!」が、先立ち、

うん?と思える人と、出会っていたとしても、

自ら、深みには落ちないのである。

 

女性は、

ドラマチィックな恋でも、

多少、危険な匂いがしても、

恋やら、愛を欲しがり、一歩踏み出す。

 

しかし、

この三人は、「お気楽」が好きなのかも。

一応、長い人生、生きてきたので、

思い出もあれば、切ない傷もあるはず。

 

何年もの付き合いであるが、

男性に関する話題は皆無である。

と言う私の中も、

その手の話は、ネタもなければ、

経験も希薄である。

 

もはや、

目くるめく色恋の話など、

遅かりし歳ではあるが、

せめて、思い出くらいはあるでしょう!

 

「はっきり言って、無いんですよ!」

歳を重ねても、幾つになっても、

女性特有の、

くねくね、ねちねち、どろどろがない。

 

それでも、

へこたれず、運命を感受して、

不平も言わず、男性的に生きてきた、

女の一生に乾杯!」

と、私は思っている。