人生の中で、
「良かった事、悪かった事、
両方、あげてください。」
と、言われたら、
悪かった事の方が、多く思い出せる。
悪かった事は、
傷ついた事や、
失った事、
恨んでいる事、
心に傷がついてしまってる場合、
問題が解決されていなければ、
傷は癒されず、恨みは継続している。
あんな嫌なことがあっても、
こんなに良かった事があるなら、
人生は、トントンで、ゼロである。
とは、私は、思えないのである。
他のものと引き換えに出来る位なら、
すっかり忘れているはず。
きっと、あれ以来、
時間は止まっている。
生きて、出会い、
最悪のシナリオになり、
その為に、恨み、涙するような事は、
何度でも繰り返す。
身体中、
擦り傷、切り傷、刺し傷が、あるならば、
あちらも、無傷とは思えない。
同じように、傷を持つ。
ついた傷も、つけた傷も、
いきてる間に、
自分自身の中で、消化しなければならない。
廃品回収業のように、
自分の出したゴミは、
全て回収して、身辺を整理する。
飛ぶ鳥、跡を濁さずは、理想の形である。
新しい世界に旅立つ前には、
ゴミを捨て、埃を払い、
純粋無垢な心で、白い衣をきて、
汚れなき姿で、いかねばならない。
間に合わなければ、
ボロボロ、汚れたままの姿で行く。
生きてる時も、死んだ後も、
恥は掻きたくないのである。