ロボットみたいになれれば

怒ったら、黙ってしまう、

楽しくても、笑えない、

悲しくても、涙も出ない人がいる。

 

何も感じないのではなく、

傷つかないための防御法として、

まずは、心で受け止めない訓練をして来た。

 

頭で、言葉を理解し、

論理的に、解読し、

一般論として、受け止めれば、

自己嫌悪にはならない。

 

宇宙の法則通り、起きる奇跡、

人間本来の煩悩、

誰も、正しいことは、分からない。

自分に向かって、飛んでくる刃を、

上手く、交わすことを覚えてしまう。

 

傷は浅いが、

自分の中がマニュアル化され、

完璧な、システムを作る。

一見、AIロボットの様ではある。

 

しかし、

赤い血が流れている人間は、

どこまでも、機械の様にはならず、

ヒートアップして、上がり下がりする心を、

コントロールするための、仕組みである。

 

おもいきり、怒れなくなったのも、

ゲラゲラ、笑えなくなったのも、

シクシク、泣けなくなったのも、

人に対して、

諦めた日があったから、

希望を持てなくなったから、

 

それでも、人を嫌いになれない自分がいる。