デジタルな世界に向かう年

元旦の朝の光が、差し込んで、

開放された窓から、優しい風が、

吹いてくる。

 

テーブルには、

お一人様用の小さなおせち。

ガラスのお皿に、サーモンのオードブル。

そして、手のひらサイズのフランス赤ワイン。

 

いつも通りの、ささやかなお正月。

テレビの画面に、

ダイヤモンド富士」がテレワーク。

温かなお部屋で、居ながらにして、

お正月気分を、満喫できる。

 

今年は、

デジタル庁も設立されて、

政府も力を入れているようだが、

「今さら感」はあるが、無いよりはいい。

 

アナログな高齢者達は、

「私ら、わからへん!死ぬまで現金!」

と、文句も多いが、

慣れれば便利で、手間暇かける時間を、

短縮できる。

 

これからの暮らしの中に

数理、データ、AI、

エビデンスや、モニタリングと、

聞いたことのない言葉の情報社会になる。

 

「そうらしいわ!」

「テレビで、言ってたから!」

「本当らしいよ!」

こんな、不確かな言葉が飛び交い、

同調圧力に知らぬ間に巻き込まれる、

事のない、確実に証明された社会になる。

 

アバウトで生きてきた人達には、

厳しい時代にはなるが、

本当の事を知り、自己決定できる、

オープンな世の中になって欲しいと、

願っている。