先進国の教養
関東生まれの、義理の兄が、
「馬鹿もんが!」
「馬鹿やろう!」
バカバカと、良く使っていた。
こちらは、
一応、関西人、
「アホちゃうのん!」
と、心の中で、思ってた。
まあ、どっちもどっちで、
甲乙つけがたく、
今なら、パワハラ言語である。
「東京弁」も嫌ではないが、
馬鹿にされてる様な思い込みもあり、
招待されても、
その筋の人の集まりで、
どうも、落ち着かない。
地位や、名誉も、関係していて、
こちらにも、卑屈な部分が、
なきにしもあらず。
社会的にも、文化的にも、
境界線のない、ジェンダーレス、
世界を変えるための、SDGs、
世の中の意識が変わっていく様を、
今は、実感している。
以前、会社の中で、
上司から、「アホ」呼ばわりされて、
「撤回して下さい!」と、
毅然と言われた人がいた。
周りにいた人たちは、
関わりたくないので、
下を向き、俯いて微動だにしない。
もはや、差別や侮蔑の言葉は、
社会の中、学校の中、
そして、何より家庭の中から、
消えていかねばならない。
先進国の教養は、
人に対する尊厳から、始めなくてはならない。