「好き」から始まる

若い二人が、NYに旅立った。

 

「好き」という

純粋な言葉から始まった、

春の嵐の様な、ドラマチックな恋。

 

男女の恋の始まりは、

ほとんど、

「好き?」と言う一方的な想いから、

脚本は作られてゆく。

 

ひょっとしたら、

恋物語」の、

脚本も、登場人物も、設定されていて、

出会った瞬間に、

「この人!」が、相手役に抜擢される。

 

純愛物語にするのか、

悲劇の恋にするのか、

ちょっと、コメディタッチにするのかは、

脚本家次第である。

 

二人の心模様に沿った、

美しいストーリーが 流れてゆく中に、

絡んでくる人間模様、

想定外の出来事、

あっという間に、ドラマは色を変えてゆく。

 

取り合った手を、決して離さず、

嵐に立ち向かう度に、

恋が愛に、変容する。

 

「愛」は、男女の性差を越えて、

向き合う体制から、

二人は、真っ直ぐ、前を見て、

同じ方向に向かって、歩き出す。

 

自分が作った、脚本からは、

想像もつかないほどの、

壮大な、ドラマになっていくのである。