「気の毒な人」
昔、私から、
「気の毒な人」
と、言われたことがあると、
突然、友人から告白された。
「えーッ?」
前後の会話によるが、
あまり、良い言葉ではないので、
静かに、聴いて見る。
「気の毒」は、字の如く、
気「心」に毒が回って、
もはや、救いようがない状態。
「気の病」と言う言葉とは、
病気の段階で、まだ、治療が出来る状態。
それぞれの解釈があるので、
否定は出来ない。
周りから、毒を打たれたけれど、
自分で、血清を打ったので、
毒は回らずに、今があるとの事。
しかし、
毒に染まらず、生きてきたので、
人からは、ボイコット。
毒に染まった人は、
「毒をくわらば、皿までも」
後戻りはできず、悪に徹して、
生きてゆかねばならず。
「気の毒な人」
悪気のない、何気に放った言葉が、
友人の中に残り続け、
何年も経って、思いを伝えてきた。
言葉の意味を深く考えず、
普段、簡単に使う言葉が、
受け取る人の心を、傷つけてしまう。
返す言葉がないほどの、
反省の一日となった。