体力も、知力も、
劣化して行く中で、
心は、長距離ランナーの様に、
走り続けている。
ゆっくりと、
走り抜ける風に癒され、
咲き誇る花や、美しい緑に、
心が洗われてゆく。
目に焼き付いた、
ウクライナの、焼け野原、
アフリカの、飢餓で死んでゆく子供達、
過ちの通過点を、
踏み間違えた国のリーダーによって、
この世に生まれた意味が、問われている。
日本は、
先人達の、血と汗と涙の上に、
豊かな領土は守られてきた。
今があるのは、
ピラミッドの頂点に立つ、
権力者ではなく、
民衆の中から、立ち上がる人達の、
未来を見据える見識と、
揺るぎない使命感が、
大地に根ざしてきたのである。
残してくれた、形ある物に、
次なる時代の人達が、
自由で、風通しの良い精神を、
吹き込んでいかねばならない。
人間が、人間である以上、
根幹に流れる気質も、
変わりはしないが、
環境や、教育によって、
新人類が、生まれてくるだろう、
いずれ、
先祖となる私たちが出来ることは、
過去に起こった出来事、
それに伴う負の遺産、
学び取って得た正なる思考、
知り得た限りの事を、
可能性に変える為に、
包み隠さず、伝えていく事が、
次世代への、
残すべきことかも知れない。